TNM分類
国際対がん連合(UICC)によって定められた悪性腫瘍の進行度を評価する指標の一つです。
3つの因子の詳細な分類方法は各悪性腫瘍によって異なる。
腫瘍の広がりや転移の形態が特殊な脳腫瘍、腫瘍を形成しない白血病などの血液悪性腫瘍などではTNM分類は用いない。
がんの深達度:T
T1:癌の浸潤が粘膜(M)または粘膜下層(SM)にとどまる
T2:癌の浸潤が固有筋層(MP)に至る
T3:癌の浸潤が漿膜下組織(SS)に至る
T4a:遊離腹腔に露出している(SE)
T4b:癌の浸潤が直接他臓器まで及ぶ(SI)
傍大動脈リンパ節転移
大動脈周囲リンパ節に転移があればM1とな根治を目指した手術の適応外とされている。
化学療法単独での予後は不良。
審査腹腔鏡で腹膜転移を除外した上でS-1+シスプラチン療法による2コースの術前補助化学療法と拡大郭清を伴う胃切除術を行う戦略では53%の5年生存率が得られており拡大郭清に習熟した施設においては有力な選択肢となり得る。
参考