輸血の勉強
体重60kgの場合(1/13の約4500ml)
輸血はいつ開始するか
出血前の血液が正常であれば循環血液量の
20%減(900ml)まで細胞外液やHES で補正可能。
20〜50%減(900〜2250ml)では赤血球輸血を開始しHb10g/ml前後になるようにする。
※ALB 濃度が2.0g/dl以上になるようにアルブミン製剤の投与も行う。
新鮮凍結血漿と濃厚血小板液の準備
凝固因子の補充の為用いる。
大体の開始目安は・・・
総循環血液量の90~100%の出血が見られた場合
血液凝固検査データと臨床所見により必要性を総合的に判断を行う。
臨床所見は・・・出血傾向あり
凝固因子活性を20~30%以上、上昇させるよう8~12ml/Kgの投与が必要。
60kgの場合は
480〜720ml=4〜6単位必要
プロトロンビンの減少はアルブミンよりも早期に起こるので、急性肝炎時の重症度の判定にも使われる。
JATEC 外傷初期診療ガイドラインでは、循環血液量の1~2倍の輸血を行った場合や臨床的出血傾向や凝固線溶系検査の以上を認めた場合
→凝固障害が進行する前に速やかに輸血すべきである。
→とりあえず、フィブリノゲンを投与しつつ同型のFFPが解凍するのを待つ。
フィブリノゲンは血小板が凝集・粘着するためにも必要。
参考
https://saitama-qq.jp/wp-content/uploads/2022/09/02senryakukaigi.pdf
MTP
massive transfusion protocols
外傷による大量出血や産科危機的出血においては早期からFFPを投与を行う。