From おぺかん

手術室看護師が手術に関係あったりなかったする勉強や日々の備忘録を発信

血液ガス

血液ガス分析の勉強

 

考え方

  • Paco2(40)呼吸性で反応が早い
  • pH   (7.4) 代謝性で反応が遅い
  • HCO3- (2.4)

プラスで

  • BE(-2~+2) 代謝性アシドーシスで大体➖(マイナス)になる。

 

Paco2とPaO2を見れば呼吸の状態が分かり

pHとHCO3-合わせてみれば酸塩基平衡が分かる。

 

Paco2が高い(呼吸性アシドーシス)

 呼吸の調節が行えていない

   ex)麻薬の影響で中枢が抑制されている為。

 呼吸筋の動きが悪い  

   ex)筋弛緩が残存している為。

 ガス交換が行えていない  

   ex)拡散障害、酸素血流不均衡、シャント・・・

ガス交換が行えていない時の指標・・・150-PaCO2÷0.8-PaO2 が 10以下

 

HCO3-が低い(代謝性アシドーシス)

  1. 乳酸高値(18mg/dL以下)                  ex)ショック
  2. H+排泄障害             ex)腎不全
  3. HCO3-の喪失          ex)胃液以外の体液の喪失 腸液など・・・

代謝性アシドーシスといえば・・・ショック シンフゼン ジンフゼン

 

アニオンギャップ

代謝性アシドーシスときたらAGを計算。

どれくらい体に毒(乳酸etc)がたまっているか分かる。

Na-(Cl+HCO3-)

12を超えているとAG高値

 

血液ガス分析のやり方

  1. pHはどちらに傾いているか
  2. 呼吸性か代謝性か
  3. AGを計算
  4. 代償されているか
  5. 原因検索

をみながら下の表に照らし合わせる。

 

 

症例1

80歳男性。肺炎で息苦しい。COPD

pH 7.3    PaO2   62     PaCO2  69    HCO3  34   BE  5.8

酸素2lへ。

pH 7.2    PaO2   80     PaCO2  83    HCO3  33   BE  4

酸素を投与したことで慢性呼吸性アシドーシスから急性呼吸性アシドーシスへ!

COPDの人に酸素投与したことにより呼吸抑制が生じCO2ナルコーシスに。

※  HCO3でまだ代償されていないので発症して数時間のものではないのか!?

酸素投与量を減らした方がよいのでは。。。。

COPD(HCO3-が高い)ひとへの酸素を投与は注意。

 

 

症例2

45歳 CKD  Cr6.6

pH 7.3    PaO2   80     PaCO2  38    HCO3  19   BE  -6.0

Na-(Cl+HCO3)=137-(102+19)=16

代謝性アシドーシス

AGを計算すると12超えているため透析へ

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